-crossoverの魅力-

音楽の可能性。

正確には彼女自身の可能性に”魅”せられた

宝箱を開けるたびに光り輝く歌声たち。

眩い光が解き放たれ、心を癒してくれます。

Web Master りん


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crossoverの魅力

結論から言うと、島谷ひとみのボイスは「α(アルファ)波」のような癒しの歌声でした。





01.「早春」

心に積もった雪を、彼女のあたたかい歌声で溶かしていくよう・・・

人生で立ち止まる時があるように・・・
春を迎えるまでは、不安という雪を溶かしていかなくてはいけない。

壮大なスケールを予感させるこの作品で
「crossover」の凄みを感じた!

クラシックとの融合で、より幻想的な世界観を生み出すことに成功している。

生楽器を使用したことで、彼女の歌声が前面に打ち出され、
「洗練」された歌声が聴く人をその世界に迎え入れてくれる。






02.Perseus-ペルセウス-

まさか!

最初聞いたときは、Perseusが始まるとは想像すらできなかった!

しかし!

オーケストラを使うことにより、幻想的なPerseusの世界観をよりいっそう強くしてくれている。

力強い彼女の歌声が、やさしい光で輝きだす!


彼女はいつも、私たちに「歌という光のエーテル」を通じて、感動を届けてくれる!

アレンジを変えるだけだとおもいきや、この作品を聴いて彼女の「本気」を感じたのだった。




03.I will

感じるのは大平原を駆け抜ける疾風の風でした


大平原を自分の夢ではなく「自由」に向かって駆け抜けるようなイメージ
私の感じた曲のイメージは、映画のストライプス(シマウマ)ではなく、
「風」

風は自ら翼をもってて、自由に大地も空も駆け抜けることができます。

でも、時には時代という逆風に打たれ、自由を奪われその場を舞い続けることしか出来なくなる・・・

またあるときは、
「明日への自由」に向かい、走り続け(駆け抜け)ることもできます。

この曲を聴いて、本当に勇気をもらえました。

「つらい日々も生きてればいいことあるし、がんばって走り続けなくては!」
って





04.Ganet Moon(crossover version)

癒しの歌声

彼女の歌声をあえて形容するならこの言葉が適切なにかも。
聴くほどに安心感をおぼえる
「アルファ波」のような心地よい歌声。

クラシックとうまく融合したこの作品は、オリジナルよりその世界観(表現力)を増して帰ってきたと確信した。
音にしても、フレーズをとってもしっかりしてて、オリジナルの疾走感とちがったテンポなので、より詞が前面に出て聞かせてくれる。

仕事でいつも疲れて帰ってきますが、彼女の歌声を聞くことで心癒されるのは紛れもない事実です。



05.恋の雫

BメロからCメロに繋がる部分や、徐々に高音へ音が変化するところに、ゾクゾクします。
彼女の優しい歌声は、聞く人を魅了します。

正確に言えば、「安心感」を覚える歌声なのです。

誰もが日々不安と安心の狭間で形容しがたい気持ちになるときがある。
それは恋愛にも言えることで、恋愛を通じてそんな不安との葛藤のうち「強さ」や「美しさ」を身に着けていく。


この曲からは、彼女の愛への深さ(想い)を感じることが出来ます。

人は恋するたびにキレイになるって言葉が、なんだかハッキリわかる瞬間でした。

「愛しすぎて流れる涙を、そっと海に流してあげたいです・・・」

メロディアスで、素直な女心が描かれた作品ですね。



06.Z!Z!Z!-Zip!Zao!Zipangu!-(crossover version)

オリジナルは、壮大な世界観を

アレンジ版は聴いていて楽しい


曲のアレンジが違うだけで、感じるものがこれだけ変わったのはこの曲だけかも。
オリジナルは、ギリシャ神話をおもわせる壮大な奥の深いしっかりとしたつくり。

今回のアレンジは、伸びやかな歌声も同じように生かされてますが、クラシック音楽がすこし前面に出てきてて、融合された音が楽しさに変わってます。

聴くほどにテンションがあがり、元気をくれます。



07.シャンティ(crossover version)

ホップスとクラシックの融合ということで、大幅にアレンジされて帰ってきた。

曲の印象はデジタル色が強く、トランスを思い出させた(流れは完全に違うが)
全体のテンポがよく、オリジナルの高貴なイメージが損なわれてない。

少し残念なのは、ちょっといろいろやろうとしすぎた感じがあり、個人的にラップは不要な気がする。(ラップそのものはカッコよく好きですが)

シャンティのオリジナルとは別物なんで、これはハマる人にはハマる曲だと思います。

オーケストラアレンジ部分は最高!





08.秘密

この曲は、とってもやわらかくて優しい「女の子の気持ち」が書かれています。
ストレートに好きな思いを書くのは、簡単そうで難しいとおもいます。


彼女の言葉で書いた詞。

それを彼女の詞(ことば)で歌うのですから、心に響かないはずがないです。

この曲は、聞くほどに好きになった曲です。

彼女の作詞した「秘密」は、聞く人に想像力をあたえてくれ、私たちの心をつかんで話さない魅力がありますね☆





09.愛歌

この作品はバッハの「主よ人の望みの喜びよ」の旋律をアレンジしてます。

最初の出だしは、まるで天使の歌声かとおもわせる!
そこから駆け抜けるピアノに、一気に魂を持っていかれた!

大げさではなく、本気で女神光臨を感じた瞬間だった。
これほどまでにクラシックとホップスが融合してしまうとは!

歌声も音に負けるどころか、一緒に無限に伸び続ける。

まさに、彼女の成長した歌唱力をまざまざと感じさせられた瞬間だった。


彼女が歌う「愛の賛歌」が心にしみる・・・


本当に彼女の「凄み」を感じるのは、音の厚みだけでない。

詞をしっかり歌声にのせて、高音までのびやかに伝えてくれるところ。

この「伸びやか」が重要で、すこし前までは高音を意識した伸ばし方があったのだが、いまは無理せず自然に伸ばしている。
ビブラートを多用しないところも彼女の魅力でもあり、歌唱力のすごさをおもいしらされる。

追憶ツアーでの成長が、いまここに集約されたといっても過言ではないだろう。


個人的ですが、このアルバムで一番好きな曲です。





10.追憶+LOVE LETTER(crossover version)

聴いていて涙が出そうになる曲。
しっとりとやさしく歌い上げてくれる彼女。

クラシックが融合されたこの曲は、ピアノがとくにやさしさを増してくれ、本当に心の奥に響きます。


目を閉じて聴くと、なんだか優しい光に包まれていく感じがします。

彼女の「勇気を出して」の詞に後押しされて、明日へ踏み出す力をもらえました。





所感

作品を通じて感じたのは、オリジナルに関しては「作品を一度壊して作り直す」のではなく、「新しい生命を吹き込む」ことにより、まったく別の作品に仕上げたと感じた。
もちろんオリジナルがわからなくなるような事はしておらず、うまみをよりいっそう引き出し、アレンジしている。


たとえアレンジを変えるだけでも、手を抜かない彼女の本気を感じた。


新曲については、まったく予想してない仕上がりだった。
頭にクラシックのことがあったのだが、「ホップスとの融合なんて本当に出来るのか?」
期待はしていたが、実は聴くまで不安があったのは本音です。

しかし!

オープニングの「早春」を聴いて、不安が一気に吹っ飛んだ。


彼女の幅広い挑戦は、日々の努力が実って今作品に新しい世界を誕生させたのだ。

彼女にはプレッシャーというものはないのか?


いろいろなことに挑戦するのは勇気がいるとおもうけれど、なんだか彼女には「音楽を楽しむ」余裕すら感じてしまう。

次なる挑戦に期待してしまいがちだが、いまはそっと彼女の歌声を聞いて癒されていたい。


2005`02.27 りん
 
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